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2回目のレビューはBDZ-X90の売りの一つであるデジタル放送に対する圧縮です。
BDZ-X90はH.246という圧縮用エンコーダを一つ持っています。地上デジタルあるいはBSデジタル放送の録画というのは、従来であれば放送波で送られてくるMPEG2の信号(トランスポートストリームといいます)をそのまま記録する方式がこれまでとられていました。これは放送された時間軸のMPEG信号を丸々保存するということなので、14~24M/bpsのビットレートで送られてきた動画をそのまま録画することができます。そのため、放送された画質がそのまま再現できます。
しかしながら、この方式だと1時間番組で約17GB(地上デジタル放送の場合)のディスクを消費してしまい、ハードディスクがいくらあっても足りなくなります。
そこで考え出されたのが、画質をあまり落とさずにH.246というエンコーダで放送波を圧縮しながら録画してしまおうという方式です。BDZ-X90にはH.246エンコーダが一つしかないので、圧縮しながら録画できるのは同時に1つの番組だけですが、ハードディスクをあまり消費せず、どこまで視聴に耐えうる画質となるのか検証してみました。
BDZ-X90は7つの録画モードを持っています。
- DR(トランスポートストリーム)
- XR(AVC 15M)
- XSR(AVC 12M)
- SR(AVC 8M)(標準)
- LSR(AVC 6M)
- LR(AVC 4M)
- ER(AVC 2M)
DRはトランスポートストリームなので関係ありませんが、圧縮モードはビットレート固定で、RD-X5のような録画する際のビットレートを細かく指定することはできません。そのため、録画する番組によって最適な圧縮モードを決めておく必要があります。
今回はVP-12S1と100インチのスクリーンにて実際に確認してみました。ちなみにVP-12S1は1280×720のワイドパネルを持っていますが、フルハイビジョン対応ではありません。BDZ-X90からコンポーネント出力を接続しています。
さて、BDZ-X90について何から書こうかと思いましたが、手元にある東芝RD-X5との比較をするのが一番簡単かと思いましたので、GUIから紹介していきたいと思います。
まず東芝とソニーの文化の違い(というよりレコーダにおける目的の違い)というのが如実に表れているのがGUIです。
東芝は録画・保存・編集に重点を置いているのに対し、ソニーは「とにかく」録画・視聴・他メディア(ここではBD-R/RE)への放出もしくは削除という点に重点を置いているように思えます。なので、東芝は録画した素材を見つけ出すのも簡単に行えますが、ソニーは見たら消す(あるいはムーブ)のであまり素材をため込むというのには向いていないという気がします。
さて、RD-X5がWindowsライクなフォルダ構成を取っているのに対し、BDZ-X90はXMB(クロスメディアバー)というPSXから採用された(であろう)インターフェースを採用しています。
RD-X5のフォルダ構成はフォルダ対し自由に名前を付けることができ、なおかつ録画した素材の移動もかんたんに出来ます。BDZ-X90では素材は基本的に録画した順番に表示されるだけで、ユーザーが表示方法や分類をカスタマイズすることはほとんど出来ません。(但しオプションの表示方法でタイトルやジャンルによる分類・表示は可能)
RD-X5はフォルダによる表示とは別にライブラリ機能を持っていて、こちらでは録画した素材を時系列に表示することが可能です。
結論として、使ってみた感想ではX5の方が慣れている分だけ直感的に操作できます。逆にBDZ-X90は後に解説するお任せ録画機能による「どんな番組録ったっけ?」という楽しみがあると思います。一つだけBDZ-X90の弱点を挙げれば、RD-X5ではPCとの連携によりライブラリデータの取得や番組タイトル、フォルダの名前の変更がPCのキーボードから容易に出来るのに対し、BDZ-X90では全く出来ないという点です。これについては機能のアップデートで何とかしてもらいたいものです。
次回はRD-X5との決定的な違いであるデジタル放送の録画機能について書きたいと思います。
東芝のHD DVDが撤退したため、やむなくブルーレイレコーダーを購入しました。
型番はSonyのBDZ-X90です。これまで使っていた東芝のRD-X5が地上デジタル放送やBSデジタルに対応しておらず、デジタル放送に目が慣れてしまうとアナログに戻れないというジレンマもあり、早期導入したわけです。
というわけでこれから数回にわけてレポートをしていきます。
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